× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
進化と呼ばれる現象に関する誤解はしばしば見いだされる。
例えばYahooの掲示板の中でも、下記のような発言がみられた。 >DNAの解析からカバが鯨になるのに六千万年掛かったことが分かっています。生物の進化というのは、そのくらいのスパンで考えて下さい。 むろんカバがクジラになったわけではなく、カバとクジラの共通祖先からそれぞれが別れたのが6000千万年前だということである。 このような誤解の延長に、「サルはいつヒトになるのか?」といった質問があるのだろう。 さて、カバとクジラの類縁関係は、本邦では東工大の岡田らによるレトロポゾンを利用した研究が著名である*1。これまでの形態などに由来する古典的系統分類では、クジラ類に対して偶蹄目は単系統であると考えられていた。しかし、彼らの研究によってそれが否定されてきている。 従来の形態的特徴による分類法による結果と、核やミトコンドリアDNAの塩基配列を元にした分類では、しばしばその結果に不一致が見いだされている。これはその一例であるといえるだろう。見た目というのは素人にもわかりやすいものだが、それは必ずしも正しいわけではないようである。現在の進化学は高度に専門化された分野となっている。 1:http://www.evolution.bio.titech.ac.jp/ PR |
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(08/03)
(01/27)
(11/18)
(11/16)
(08/27)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
あき
性別:
非公開
職業:
いきものの研究
自己紹介:
はじめまして。
テーマは決めていませんが、生物に関係する話などを書き込んでいきたいと思っています。 ふだんの研究とは関係のない論文を読んだ感想なども書き込むつもりです。 もし引用されることがあれば、そのときにはご一報下さい。無断引用はご容赦願います。
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
|