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日本沈没が再び映画化され、脚光を浴びている。最近はSFの本は売れないらしく、下火となり寂しい限りだが、これが元になり盛り返してくればいいなと思う。
私の好きなSF作家の一人に眉村卓がいる。家庭の事情もあり新作は見られないが、かつてはアグレッシブに活躍しており、作品数も多い。眉村卓といえば一般にはジュブナイルものといったイメージがあるのかもしれない。だが、私の好きな作品は司政官シリーズなどである。 司政官シリーズは、1971年のSFマガジン臨時増刊号にて「炎と花びら」が最初に発表されて以来、1995年の「引き潮のとき」最終話まで断続的に続いた作品群である。 長編2作、短編6作、中編1作からなり、すべてSFマガジンが初出である。書籍としても早川出版がまず発行している。記念すべき第1冊目は「司政官」の書名で1974年にハードカバーとして、翌年文庫として発行され、初期短編群4作が収録されている。その後長編1冊(消滅の光輪)、中短編をまとめて1冊(長い暁)、さらに全5巻からなる長編(引き潮のとき)が出版されている。 残念なことに眉村作品は手に入れにくいものが多く、これも例外ではない。私は「消滅の光輪」以降の作品は単行本で所有しているが「司政官」のみ単行本を手に入れておらず、文庫で所有している。 司政官シリーズは、しばしば「中間管理職小説」と呼ばれるが、眉村卓の作品にはそのような作品が多い。司政官の世界では、人類は統一政体を持ち、宇宙に進出し多くの恒星系を支配している。初期の統治は征服者である連邦軍が行っていたが、これが連邦の政策で文官であり行政専門家である司政官による統治に置き換えられることになる。ここから司政官の物語が始まっている。司政官シリーズは司政官制度の歴史を描いた作品群である。 どの作品も私は好きなのだが、中でも「炎と花びら」や「扉のひらくとき」は非常に気に入っている。「消滅の光輪」は第7回泉鏡花賞を受賞しているが、私は「引き潮のとき」のほうが好きである。 余談だが、「引き潮のとき」連載時には、SFアドベンチャー誌で「不定期エスパー」が連載されていた。終了は「不定期エスパー」のほうが早いのだが、こちらも新書版で全8巻からなる長編である。こちらも好きな作品の一つである。 PR
そういえば不定期エスパーも
サラリーマン的な雰囲気が漂ってました
眉村さんって
アイデアストーリーが嫌いだという話を聞いた覚えがあります。不定期エスパーはなつかしいな。単行本があるとは知らず、不覚。
無題
不定期エスパーは同じく徳間から文庫本でも発売されていました。入手困難かも?
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テーマは決めていませんが、生物に関係する話などを書き込んでいきたいと思っています。 ふだんの研究とは関係のない論文を読んだ感想なども書き込むつもりです。 もし引用されることがあれば、そのときにはご一報下さい。無断引用はご容赦願います。
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